新型コロナ<後編>抗体検査で過去も現在も陽性と判明して…

公開日: 更新日:

 そんな町田さんが、やはり新型コロナに感染していた事実がわかったのは6月上旬だった。職場復帰して間もなく海外出張を打診された町田さんは、新型コロナの抗体検査を受けることになった。日本からその該当国に入国するには、新型コロナに感染していないことを証明する必要があったからだ。

 同じく海外出張が予定されている2人の同僚と一緒に都内のクリニックを訪れ、採血による抗体検査を受けた。そのクリニックが使用している検査キットは新型コロナウイルスに対する「IgM」と「IgG」という抗体が作られているかどうかを調べるもので、当日中に結果がわかる。一般的には、感染して最初に作られるのがIgMで、その後にIgGが産生される。そのため、IgMが「現在の感染」、IgGは「過去の感染」を示すとされる。

 町田さんはIgMもIgGも「陽性」という結果だった。つまり、「過去に感染していた履歴があり、現在も感染している可能性がある」ということだ。

「過去の感染についてはやっぱりそうだったかという思いでしたが、『現在も感染している』という結果には驚きました。前回と違って思い当たる節はありませんでしたし、熱も咳も息苦しさもなく味覚も嗅覚も正常で、まったくの無症状だったからです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」