1日でも長くリングに…格闘家のノブハヤシさん白血病を語る

公開日: 更新日:

 大学病院で血液検査を受けると、耳鼻科から血液内科へと回されたので「困ったな」と思いました。というのも、格闘技では肝炎やエイズになると試合ができないルールがあり、血液内科と聞いて、まずそれが頭に浮かんだのです。それが、診断は「急性骨髄性白血病」でした。すぐさま医師に「治ったら試合できますか?」と尋ねたら、「できます」と言われました。それで、僕はむしろホッとしたんです。

 しかし、関係者は一気にザワついて、試合の中止やマスコミ対応で混乱したようです。なにより格闘技界で白血病といえば、急逝した故アンディ・フグ選手の記憶が強く、後から聞いた話ではみんなが最悪の事態を想像したようでした。

 即入院となって、無菌室での抗がん剤治療が始まりました。初回が一番危なかったみたいです。40度の高熱が出て、体がブルブル震えました。よくわからない先生が僕の周りにたくさん集まっているのを見て、「死ぬときってこうなるんだな」と思ったのを覚えています。

 でも、2回目以降はそんなこともなく、テレビなどで見聞きしていた症状も表れず、食事はずっと食べられました。看護師さんに「口の中を冷やしておくと口内炎ができにくい」と言われたので、ずっと氷を口にしていたからかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?