1日でも長くリングに…格闘家のノブハヤシさん白血病を語る

公開日: 更新日:

 それでも、僕が「また頼むわ」と冗談ぽく言うと、姉はカッコよく「また、やるわ」と言ってくれました(笑い)。こんなことはもうないように気を付けなければと思っています。

 移植後、1カ月ぐらいで退院となりましたが、免疫力がほぼゼロなので、その後の生活の方が大変でした。生魚、生野菜といった生モノはダメ、常にマスクで人混みもNG。通院以外はずっと家にいました。

 そこから復帰までの5年の間には、K―1が倒産したり、支援してくれた方が亡くなったり、いろんなことがありました。僕は僕で、選手のセコンドについて現場の感覚を取り戻しつつあった矢先に肺炎になって入院したり……。その入院もかなりしんどかったです。でも、「引退するにしても復帰してからだ」としか考えていませんでした。

 おかげさまで、復帰戦は世界トップクラスの選手との試合がかない、玉砕はしたものの達成感がありました。今はチャンピオンを目指すのではなく、一日でも長くリングに立つことが使命だと思っています。

 それまで、僕は「骨髄バンク」のことなどなにも知りませんでした。だからこそ、今はいろんな人に知ってもらうためにチャリティーなどに参加しています。輸血もたくさんもらったので、献血の呼びかけも折に触れて続けたい。自分がリングに立っていないとそういう活動もできないので、続けられるように体調管理しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発