著者のコラム一覧
東丸貴信東邦大学名誉教授、平成横浜病院健診センター長

東京大学医学部卒。東邦大学医療センター佐倉病院臨床生理・循環器センター教授、日赤医療センター循環器科部長などを歴任。血管内治療学会理事、心臓血管内視鏡学会理事、成人病学会理事、脈管学会評議員、世界心臓病会議部会長。日本循環器学会認定専門医、日本内科学会認定・指導医、日本脈管学会専門医、心臓血管内視鏡学会専門医。

若い人は大量のウイルスに暴露しなければ症状は出にくいが…

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 一方、当然のことながら、重症肺炎で大量のウイルスを排出させている人の感染力は強力である。欧米の病院では、重症患者の治療で大量のウイルスに暴露した若い医療従事者がかなり重症化している。

■体内で2カ月以上生存も

 ウイルスは細菌と違い、単独では生きられない。したがって、ウイルスの体内での生存期間についてもさまざまな議論がある。鼻咽喉のPCR検査では症状が出る約1週間前から、6週間後まで検出され得る。しかし、PCR検査でウイルスが検出されたからといって感染力があるというわけではない。

 一方、過去のSARSウイルスの研究では、環境が良ければ1カ月以上ほとんど感染力が落ちないというデータもある。ごく最近、新型コロナも紙幣や携帯電話の表面で28日間生きているという報告があった。もちろん体内では、さまざまな免疫防護機能が働き、貪食や殺菌、細胞性や液性免疫、免疫細胞の自爆攻撃などでウイルスを死滅排除させようとする。人間の体は“ウィズコロナ”を拒否しているのだが、生き延びたウイルスが脳、心臓血管など体のどこかに長期間残っていることが報告されている。

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