著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

20~30代に多い 精液に血が混じるのは珍しいことではない

公開日: 更新日:

 性交やマスターベーションで射精したとき、精液に血が混じっていたらビックリします。そして、慌てて泌尿器科や性感染症科を受診することでしょう。しかし、精液に血が混じることは決して珍しいことではありません。

 精液に血液が混入した状態を総称して「血精液症」といいます。20~60代の幅広い男性に見られ、特に20~30代に多いとされています。一般的に、血精液症以外に射精時の痛みなど他の症状はほとんどありません。それが不気味で怖くなる人も多いと思います。

 では、どこから出血しているのでしょうか。精液は液体成分と細胞成分(精子)で構成されています。液体成分の約3割は前立腺の分泌物で、約7割が精嚢(せいのう)からの分泌物が占めています。ですから出血部位は多くの場合は、前立腺または精嚢です。もし、出血部位が尿道や膀胱(ぼうこう)の尿路であれば血尿も起こるからです。

 精液に混じった血液の見え方は人によって異なります。出血の時期が古ければ茶褐色や、どす黒くなり、血液の塊が混じることもあります。比較的新しい出血であれば、ピンク色や鮮血色の明るい色になります。

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