「息子が卒業するまでは」がんと闘うAV男優の沢木和也さん

公開日: 更新日:

オプジーボから先の治療をやるつもりはない

 もっとも、モルヒネみたいな痛み止めの麻薬を何種類も飲んでいる。常に軽い痛みはあるから毎日飲んでいて、発作的にやってくる激痛用の薬も持っている。それは、「あ、来るな」ってタイミングで飲まないと効かなくて、それを逃して発作が始まると1時間はまったく動けなくなるんだ。そうかと思えば、今度は肺や腎臓に転移が見つかって、今はオプジーボという新薬を2~3週間に1回、近場の病院で1時間かけて点滴しながら経過を見ているところ。すでに手術もできない状態だったし、がん研ではもうやることがないってことなんだ。

 オプジーボは、肺や食道に効くといわれている薬らしいから期待しているんだけど、じつは効くのは3割ぐらいで、10人のうち7人には効かないともいわれてる。これでダメだったら、ほかの抗がん剤を組み合わせて試すって話だけど、医師は「効果が低くて副作用はつらい。やるかやらないかは沢木さんが決めてくれ」って……。だから今のところオプジーボから先の治療をやるつもりはないんだ。ただ、「抗がん剤をやめたほうが長生きできる人もいる」というのがポジティブ材料かな。実際、がんが落ちついて今は人生で一番食欲があるので、薬は医師と相談しながら徐々に減らしている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」