コロナ感染リスク増!「花粉症」を放置してはいけない理由

公開日: 更新日:

 花粉症は、ごく軽症なら市販薬や1種類の薬で症状を抑えられるが、そういう人はまれ。たいていは2種類以上の処方薬が必要で、そうなると花粉症治療に力を入れている耳鼻咽喉科を受診するしかない。

 花粉症に詳しい耳鼻咽喉科医であれば、患者が来院する時期と症状によって、別の薬を選択したり、組み合わせたり、様子を見て途中で切り替えたりなど、「オーダーメードの処方」をしてくれる。内服薬が苦手な人には、1日1回の使用で24時間効果が持続する貼り薬も2018年に発売されている。

 もうひとつ押さえておきたいのは「適切な使い方をできているか」だ。

「花粉症の薬は、点鼻薬、点眼薬含め、症状が出るときだけ使うものではなく、毎日決められた回数使うものです。そうすることで血中濃度が一定化し、花粉症の症状を抑制できるのです」

 適切な薬を適切な方法で使えば、ほとんどの人が日常生活に支障がないレベルまで症状を抑えられる。もしこれまで使っていた薬が効かない重症例であっても、従来薬と作用機序が異なる「ゾレア(一般名オマリズマブ)」という薬が19年末に登場している。使用にはいくつかの条件を満たさなければならないが、これで苦しみから脱せられた人はかなりいる。

 ずっと花粉症の治療を受けていなかった人も、今年は考え直すべき。なお、「花粉症の薬で眠くなる」という問題も、薬の選択で解決できる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  4. 4

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  5. 5

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  1. 6

    まさかの故障で失意の最中「お前はラッキー」…トシさんの言葉がなければ今の俺はいない

  2. 7

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  3. 8

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  4. 9

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  5. 10

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情