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尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

コンドームの落とし穴 使用期限や保管場所に注意しないと…

公開日: 更新日:

 コンドームは最も身近な「避妊具」であり、性感染症を予防する「医療器具」でもあります。しかし、どちらも確実に防げるわけではありません。使い方は簡単に思えるかもしれませんが、意外と勘違いしていたり、ちょっとしたミスが起こったりしやすいのです。

 各種避妊法による避妊効果を比較する際に、「パール指数」というものが用いられます。これは100人の女性が、その避妊法を使用して1年間で何人妊娠するかを表したもので、この指数が低いほど避妊効果が高いことになります。

 これによると、男性が不妊手術(パイプカット)をしている場合のパール指数は「0.1人」、女性が低用量ピルを飲んでいる場合には「0.27人」です。対してコンドームは「2~15人」。

 つまり、理想的(確実)な使い方をしていても失敗率は2%、普通に使用していると15%の失敗率です。

 なぜコンドームを着けているのに、避妊に失敗してしまうのでしょう。避妊に失敗するということは、性感染症も予防できないということです。それだけコンドームの扱い方は難しいといえるのです。

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