へそのゴマの正体は?掃除して取ってもいいのでしょうか

公開日: 更新日:

 お腹の真ん中にあるへそは、臍帯(=へその緒)が取れた痕です。へその緒は、胎児が母親から栄養や酸素を供給してもらうための血管で、出産と同時に役割を失います。へその緒が切られるとその部分は穴が開いた状態になりますから、くぼみとして残ります。底が見えるほど浅いくぼみ、そして深いくぼみ、またはくぼみきらない「デベソ」と呼ばれる形状があります。いずれも個人差があり、切ったときの状況によるので、ある意味形状は“生まれつき”といえます。

 へそのゴマは、このくぼみにたまったアカ、皮膚や皮脂の分泌物です。へそは意識して洗う人が少ないので、長年にわたってたまりがち。そのゴマに雑菌が混じると強烈な異臭を放ちます。

 私たち外科医は、腹部の手術前には必ずへそのゴマの処置をします。ゴマがたまった状態でメスを入れると手術創(手術後の傷)が感染するリスクがあるからです。とくに高齢者の方の処置をすると、数十年分のパチンコ玉のようなゴマが出てくるケースがあります。もちろん、医学的に「へそのゴマは取ってはいけない」と言われるのは迷信で、基本的にはへそを掃除しても問題はありません。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁