繰り返すつらい頭痛の原因は「帯状疱疹ウイルス」だった

公開日: 更新日:

 次いで、群発頭痛の発作時に帯状疱疹の治療で使う抗ウイルス薬を5日間投与。すると群発頭痛の発作期間が短くなった。

 そこで、帯状疱疹ワクチンを打った群発頭痛患者94人の追跡調査を行ったところ、36カ月後には71%の人が「改善した(発作が起きていない)」と回答し、54カ月後には99%の人に何らかの改善が見られた。

「群発頭痛だけではない。片頭痛にも帯状疱疹ウイルスは関係している可能性があります」

 片頭痛は、ズキズキと脈打つような痛みが繰り返し起こる。この片頭痛患者の50~80%に認められるのがアロディニア(異痛症)で、風が顔に当たった程度の、普段なら何とも思わないような刺激で痛みが生じる。

「群発頭痛と同様に、片頭痛でアロディニアが見られる患者さんには、三叉神経領域に帯状疱疹の症状が出る患者さんが少なくなく、そういう場合、帯状疱疹ウイルスの抗体価が上昇している。アロディニアは片頭痛の治療薬であるトリプタン製剤が効きづらいのですが、帯状疱疹治療で用いる抗ウイルス薬を5日間投与するとアロディニア症状が軽減しました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か