著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「悪いニュース」は血液量や脈拍数に影響 うつ傾向も強める

公開日: 更新日:

 テレビのニュースやワイドショーを見ていると、コロナをはじめとした暗い話題ばかりが目につきます。明るい話題といえば、大リーグを席巻する大谷翔平選手の活躍や、星野源さんと新垣結衣さんの結婚(人によってはショックな話題かもしれませんが)、あとはなかなか思い出せない……という人も少なくないかもしれません。

 人は基本的にネガティブな情報に目が行ってしまう傾向があります。これを「ネガティビティー・バイアス」と呼びます。否定的な情報に目を向けて、それに対処する方法を準備しておく方が生存競争の上では有利ですから、どうしてもネガティブなものに目を向けがちになってしまうんですね。本当は明るいニュースもあるはずなのに、陰鬱な話題ばかりを想起してしまうのは、人間である以上仕方のないことでもあるのです。

 ただし、心に負荷をかけるような悪いニュースを見続けるのは控えた方がいいという研究があります。ミシガン大学アナーバー校のソロカらが17カ国にまたがる1156人を対象に行った研究(2019年)で、「平均的な人間はポジティブなニュースよりもネガティブなニュースによって、皮膚の電気反応や血液量、脈拍数に大きな影響を受ける」という結果が示されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも