新型コロナワクチンで抗体がつきやすい人、つきにくい人

公開日: 更新日:

 また、毎日飲酒する人は、まったく飲まない人に比べて20%も抗体量が少なかった。

 では、接種からどのくらいで感染防御機能は高まるのか?

 国立感染症研究所の「新型コロナワクチンBNT162b2(Pfizer/BiоNTech)を接種後のCOVID―19報告率に関する検討」(第1報)によると、1回目の接種を終えた医療従事者のうち、接種後に新型コロナ感染が判明したのは281人。1回目の接種日からどれくらいの期間で感染したかを調べたところ、0~13日が181人、14~20日が41人、21~27日は34人、28日以降は25人と接種から2週間ほどで感染を抑える効果が生まれることがわかった。1回目接種から2週間は用心した方がいい。

■2回目接種から30日後には中和活性が40%減

 ただし、それが長続きするのかは不明だ。国立国際医療研究センターがメディア向け勉強会で明らかにしたファイザー製ワクチンの接種後の中和活性の変動や抗体価の動きによると、2回目の接種から7日後の中和活性は1回目のそれよりもほぼ8倍上昇したものの、2回目接種から30日経つと多くは中和活性は低下し、平均で40%減少していたという。医療従事者223人を対象にした研究結果だ。むろん、これは途中経過でハッキリしたことは言えないが、ワクチンを2回接種しても、その後も打つ必要があるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも