重症化の犯人「サイトカインストーム」の仕組みと発生しやすい人

公開日: 更新日:

 サイトカインストームが起きると、発熱や全身の倦怠感が過剰に起きて全身状態が悪化するほか、血液凝固システムに異常が起きて血栓症、脳梗塞や肺塞栓症などを起こす。

 現在、サイトカインストームはT細胞由来の炎症性サイトカインのひとつ、インターロイキン6(IL-6)とその増殖回路(IL-6アンプ)が活性化することで起きるといわれている。

 実際、新型コロナウイルス感染症の重症患者ではIL-6などの炎症性サイトカインの血中濃度が高まる一方で、抗炎症性サイトカインであるⅠ型インターフェロンなどが低濃度になることが報告されている。

 英国では新型コロナウイルス感染症の重症患者800人を対象に比較試験を行い、人工呼吸器を装着して24時間以内にIL-6の作用を抑えて炎症を防ぐ薬を与えると、死亡リスクで24%、入院期間で7~8日短縮に成功したことが明らかになっている。これらのことからサイトカインストームはIL-6が大きく関与している可能性が高いとされている。

 つまり、鼻や喉の奥で新型コロナウイルスが感染した後、肺に感染が始まるタイミングでIL-6アンプが活性化し、さまざまな炎症性サイトカインが産生される。やがて血管などを介して各臓器に感染拡大すると共にそれぞれのIL-6アンプが活性化して、全身に重篤な状態が誘導されるというわけだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ