著者のコラム一覧
田中智子「うぐいすヘルスケア株式会社」代表取締役

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

会話が聞こえるようになって笑いのある人生を取り戻せた

公開日: 更新日:

 訪問診療医からの紹介で、76歳の男性Kさんから相談を受けました。

 Kさんはタクシーの運転手をされていたのですが、65歳のときに隣に迫るトラックの音が聞こえなくなったことで仕事を引退。ですが病院で検査を受けることもなく、70歳の頃、集音した音の音量を上げるだけの機能しかない集音器を通販で購入。それも、いつしか使わなくなったそうです。

 ところが最近になってどうにか解決したいという思いが強まり、当社に相談にいらしたのです。Kさんはかなり難聴が進んでおり、障害者手帳が交付される可能性が高かったため、耳鼻咽喉科への受診を勧めました。その診断結果を持って、区役所に申請。障害者総合支援法による費用の自己負担を軽減する制度を利用し、補聴器の購入費用の支給を受けることができました。

 そんなKさんが当時を振り返ります。

「俺も補聴器を着けるまでは周りの人に失礼だった。話しかけられているのに、聞こえたふりをするのはつらかった。会話をしようとしても言葉が分からないから返事ができないし」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」