著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

患者さんの生活を丸ごと面倒見たい…スタッフに求められる気持ち

公開日: 更新日:

 在宅診療のスタッフに求められる資質、それはズバリ「患者さんの生活すべてを丸ごと面倒見たい」という気持ちです。

 当院では今年1月から8月末までにのべ56回にわたって求人希望者の面接を行ってきましたが、その時に必ず聞くのが「なぜ在宅医療を選んだのか」ということです。

 医師であれば、病院での勤務の中で感じた限界や、病院と在宅医療両方を経験することで患者さんを包括的に支えられるという思いを持つ先生もいらっしゃいます。また医療従事者や事務スタッフであれば、家族や身近な人との経験の中で感じたことを動機理由として話していただける方も。

 私たちが大事にしているのは、本や記事で見た言葉でなく、自分の体験を具体的に、自分の言葉で語れるか。大前提として「自宅だからこそ、患者さんが自分らしく過ごせる」という価値観を共有しているか。その価値観のもとに「そのためなら何でもやる」という姿勢を持っているか。これらを見極めるようにしています。

 病院や企業での縦割りの仕事の仕方に慣れている人は、そういった我々の働き方に戸惑う方も少なくありません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず