のどの動きを可視化する「嚥下運動モニター」 言語聴覚士と情報共有

公開日: 更新日:

 食べ物をのみ込む力が低下する「嚥下(えんげ)障害」の患者には、医療機関のリハビリ科などで嚥下訓練が行われる。嚥下障害があると、本来、食道に入るはずの食べ物や唾液が気道に入り込み、誤嚥肺炎を引き起こすリスクがあるからだ。

 嚥下機能の評価や訓練は、主に言語聴覚士(ST)が患者ののどに指を当て、喉頭の動きを確認して行われる。しかし、これだと嚥下機能の状態や訓練による機能改善がSTにしか把握できない。

 そこで開発されたのが、嚥下時ののどの動きを可視化する嚥下運動モニター「B4S(ビーフォーエス)」。嚥下訓練を補助するヘルスケア製品として、今年10月に販売された。機器本体(幅65ミリ、長さ110ミリ、高さ60ミリ)をSTが患者ののどに当てて使用する。

 どんな技術で喉頭の動きを捉えるのか。藤田医科大学と共同開発した産業用ベルトメーカー「バンドー化学」(神戸市)の医療ヘルスケア営業グループ・佐藤敦司専任部長が言う。

「B4Sの肝となる技術は、当社が独自開発した伸縮性ひずみセンサー『C-STRETCH(シーストレッチ)』です。従来にないゴムセンサーで、体表面にフィットするのが特徴です。センサーをのどに当てることで、嚥下時の喉頭の上下運動を正確に計測できるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」