俳優・井上純一さん 尿管結石の激痛を振り返る「指一本動かすだけで全身に…」

公開日: 更新日:

 当時の尿管結石の治療法は、ある程度の小ぶりの石の場合、水をたくさん飲んで尿と一緒に自然に流れ出るのを待つのが主流だったようです。でも自分の場合は、その先生の紹介で当時最新の治療だった「体外衝撃波結石破砕術」をすることにしました。衝撃波によって石を粉砕して、砂のようになった状態で尿とともに出すという方法です。体を傷つけることがないので入院は1日で済み、すぐに仕事にも復帰できました。今では珍しくないんでしょうけど、当時は全国で数台しか機器がなく、自分は埼玉の病院まで行って治療しました。

 恥ずかしかったのは手術台です。腰のあたりにバレーボール大の穴が開いているベッドにうつぶせで寝るんです。大事なところがちょうど出るそのベッドの下へ女性の看護師さんが入って、下から衝撃波を照射する部分に印を付けるんですよ。その時の恥ずかしさは忘れられません。照射の際の痛みもはっきり記憶に残っています。照射のたびに金づちで殴られるような痛みがあるのです。何回照射されたかは忘れましたが、麻酔されていたにもかかわらず、ガンガン殴られる痛みを感じました。時間にして30分ぐらいでしょうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が