進行肺がん治療の最前線 新たな治療薬の承認で何が変わるのか

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 今回の新薬レットヴィモは、RET融合遺伝子が陽性の肺がん(RET肺がん)に用いることが承認された。RET肺がんは、女性、60歳未満、非喫煙者に多く認められる。レットヴィモは、RET融合遺伝子を選択的に阻害し、細胞増殖のシグナルを抑え、結果的に肺がん細胞の増殖を抑制する。国際共同第1/2相臨床試験では、未治療のRET肺がんに対して奏効率70.5%、すでに何らかの治療が行われ、2次治療以降にレットヴィモが投与されたケースでは奏効率56.9%だった。

「従来の抗がん剤の奏効率は30~40%くらいなので、レットヴィモでは格段に高い治療効果が得られる可能性が高い。レットヴィモに限らず、分子標的治療薬は治療効果が高く、正常細胞への作用が少ないので一般的に毒性が軽く、QOL(生活の質)も高く保てます」

 従来の抗がん剤は脳関門を突破できず、それゆえ、がんの脳転移には効果を発揮できなかったがレットヴィモを含む分子標的治療薬は脳転移にも効果を発揮することが研究で分かっている。

 もしかしたら、今後は「肺がんはがんの中で死亡率トップ」と言われなくなるかもしれない。

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