著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【行者にんにく】「山菜の王様」は動脈硬化を防ぐ栄養素が豊富

公開日: 更新日:

 また、行者にんにくのにおいのもとであるアリシンは実はニンニクよりも多く含まれています。アリシンがビタミンB1と結合することにより、アリチアミンという脂溶性の成分になります。そのおかげで体の中に長時間とどまることができるようになり、エネルギーを発生させやすくしてくれるので、体内の糖を代謝させたり、疲労回復にも役立ちます。

 高血圧、高血糖、冷えなども改善し、血栓や動脈硬化を予防するほか、がん予防に効果的という報告もあります。食中毒や感染症を予防するための強い殺菌作用もあるので、体のメンテナンス維持のために取りたい栄養素ですね。行者にんにくが滋養強壮に強い効果があるといわれるのは、このアリシンが含まれているのも大きいでしょう。ただし、アリシンの強い殺菌作用のため、食べ過ぎると、人によっては腹痛や下痢を引き起こしたり、吐き気を催す場合がありますので、食べ過ぎには気をつけましょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性