アルコールと関係ない「脂肪肝」は心血管疾患リスクもアップさせる

公開日: 更新日:

 こうした深刻な重大病につながる事態を防ぐためには、NAFLDの段階で手を打つことが重要になる。ただ、そのためには一般的な健康診断では難しいという。

「NAFLDは、エコーやCTなどの画像検査や血液検査で脂肪肝が認められ、ウイルス感染やほかの肝臓病ではないことが確認されれば診断がつきます。一般的な健康診断で行われるAST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの数値を測定する肝機能検査だけでははっきりわからないのです。また、NAFLDだった場合、それがNAFLなのかNASHなのかは、肝臓の組織を調べる肝生検や、肝臓の硬さと肝臓組織内の脂肪量を測定するフィブロスキャン検査で鑑別するしかありません。ですから、まずは人間ドックなどでしっかり検査を受けて、NAFLDかどうかをチェックし、NAFLDであればその段階で手を打つのが望ましい」

■合剤のポリピルが有効との報告

 NAFLD/NASHの治療では、原因となる生活習慣病の治療が欠かせない。

 食生活の改善や定期的な運動による肥満のコントロールをはじめ、血糖、脂質血圧の管理が重要になる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?