重病が隠れた「立ちくらみ」…病院に行くべきサインは?

公開日: 更新日:

「立ちくらみ」とは医学用語で、気を失う一歩前の「前失神」または「失神」と呼ばれます。症状は、立ち上がったときにふらついたり、目の前が真っ暗になったり、クラクラッと目が回って倒れそうになったりします。立ちくらみがサインになる重病としては、「脳梗塞」「脳出血」「脳腫瘍」をはじめとした脳の病気によって、脳幹や小脳が酸欠状態になるためにふらつきなどが起こるのです。また、「心臓病」「起立性低血圧」といった循環器系の病気で立ちくらみが生じることがあります。

 しかし、立ちくらみは「めまい」と混同され、軽く見られがちです。症状が治まったら病院に行くのをやめてしまい、手遅れにしてしまうケースも少なくありません。医師でも「めまい」と「たちくらみ」の区別がつかない事もあります。「めまい」 は95%耳からくるといわれておりますが、目の前がぐるぐる回る症状だけではな く、ふわふわする、眼前暗黒感、物が二重に見えるといった症状を伴う事があり ます。「症状が軽い」と自己判断をせずに、早期に耳鼻咽喉科の受診をお薦めし ます。

 重病が隠れている場合は、立ちくらみ以外になんらかの症状が伴います。たとえば脳梗塞や脳出血なら、手足のしびれ、しゃべりにくさ、意識障害、吐き気や嘔吐、頭痛などが起こります。とくに高齢者は注意が必要です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」