鼻毛は抜かない方がいい? 頻繁に抜いていると悪影響があるのか

公開日: 更新日:

 鼻は、いわば空気清浄機と加湿器の機能を持っています。その機能を維持するために、鼻毛は抜かない方がいいといえるでしょう。

 鼻毛にはまず、空気清浄機におけるフィルターの役割があり、花粉、細菌、ウイルスといった鼻の入り口に入ってきた異物を絡め取ります。その後、鼻の内側の粘膜が異物を吸着させ、さらに、粘膜を覆う繊毛が異物を喉に押し出します。

 また、鼻毛は加湿器のように外界から入る空気の温度と湿度を調整しています。喉や気管や肺は冷たく乾いた空気に弱いため、鼻内で保湿する必要があるのです。冷たく乾燥した空気が直接、喉から入るとウイルスや細菌が繁殖しやすくなり、インフルエンザなどの感染症やアレルギー性鼻炎、鼻前庭炎や毛嚢炎といった炎症の原因にもなります。鼻前庭炎は細菌感染によって、鼻の入り口がヒリヒリしたり、酷くなると皮膚が腫れて分泌液が出てきます。さらに悪化したものが毛嚢炎で、皮膚の毛根を包んでいる部分に細菌が繁殖し、膿がたまります。

 また鼻毛を抜くと、鼻の内側の粘膜に腫れが生じます。腫れた部分は刺激に敏感になるので、侵入した細菌、ウイルスを常に排出しようとして鼻水がたくさん出ます。さらに粘膜が腫れて炎症を起こした場合、鼻詰まりが起きます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃