重病が隠れた「立ちくらみ」…病院に行くべきサインは?

公開日: 更新日:

 立ちくらみに耳鳴りが伴う場合も、脳の病気である可能性があります。動脈硬化の進行や高血圧によって脳の血管が徐々に硬くなっていくと、血栓や塞栓ができやすくなり、血液の量が減って脳が虚血状態となり立ちくらみが起こります。耳の神経の奥に脳腫瘍ができていたケースもあります。

 また、眼前暗黒感がある場合は、循環器系の病気を疑います。眼前暗黒感は脳が虚血状態になることが原因で生じます。血圧低下や不整脈といった循環器系に異常があると心臓の働きが悪くなり、血液の量が減って、脳に十分な血液を送ることができなくなるのです。

 最悪の場合、命に関わるケースもありますから、立ちくらみを軽く考えないようにしましょう。

▽内尾紀彦(うちお・のりひこ) 東京慈恵会医科大学卒。同大耳鼻咽喉科学教室入局後、JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科レジデント、東京慈恵会医科大学付属病院耳鼻咽喉科助教などを経て、現在は「そらいろ耳鼻咽喉科センター北駅前院」院長を務める。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 2

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  3. 3

    浜辺美波&永瀬廉“お泊まり報道”で日テレから嬉しい悲鳴…大物カップル誕生で「24時間テレビ」注目度が急上昇

  4. 4

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  5. 5

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  1. 6

    参院選千葉で国民民主党に選挙違反疑惑! パワハラ問題で渦中の女性議員が「証拠」をXに投稿

  2. 7

    石破自民「1人区」でまさかの「3勝29敗」もあり得る最終盤情勢…参院選歴史的大敗の予兆

  3. 8

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  4. 9

    参院選「1人区」自民の牙城が崩壊危機 群馬、石川、鹿児島…歴史的敗北ラッシュも

  5. 10

    「サイゼリヤ」が中国の日式外食チェーンで一人勝ちの秘密…くら寿司、餃子の王将なぜ失敗