やせ形なのに「ぽっこりお腹」 考えられる病気はあるのか

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 下腹部が出る「ぽっこりお腹」は、通常は腹横筋や腹斜筋といったお腹回りの筋肉の衰えで内臓の位置が下がったり、食べすぎや運動不足によって皮下脂肪や内臓脂肪が蓄積されることが原因になります。

 しかし、やせ形なのに病気で腹部だけがぽっこり出るケースは主に4つあります。

 まずは、①肝硬変です。症状の一つとして、「腹水」があり、内臓と内臓の隙間に水がたまります。胃や小腸を巡った血液は門脈を通り、肝臓へ流れますが、肝臓が硬くなると血流が悪くなります。それによって血漿成分が門脈の外へ染み出し、腹水となってたまるのです。また、アルブミンの低下による血管からの水分漏出も腹水がたまる原因になります。肝臓はタンパク質を合成する役割がありますが、肝機能が低下すると、水分を保持し、血液を循環させるタンパク質の一種であるアルブミンが減少します。それによって血管から水分が漏れ出るのです。

 ②がん性腹膜炎でもぽっこりお腹になるケースがあります。胃がん大腸がん肺がんなどさまざまながんが原因で、お腹の中にがん細胞が転移した状態です。体重は減少しますが、症状としてお腹に水がたまることがあります。

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