年間1万人と予想される梅毒感染でリスクが上昇 「HIV」「エイズ」に気をつけたい

公開日: 更新日:

 新規梅毒患者数が年間1万人ペースで増えているという。そこで注意したいのは、梅毒に感染している人はエイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)発症前のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染リスクが非常に高いということ。しかも、いまは新型コロナウイルス感染症の流行でHIV・エイズ検査をする人が減っており、知らぬ間に感染が拡大している可能性がある。「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)の著者で日本性感染症学会の功労会員でもある「プライベートケアクリニック東京」の尾上泰彦院長に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 エイズとはHIVに感染することで免疫の機能が著しく低下し、重症な感染症やがんを併発するようになる病気のこと。

「具体的には血液中に流れる白血球の一種で感染症から体を守る中心的な働きをするCD4陽性リンパ球が次々破壊され、発症します。エイズをひとつの病気だと考えている人もいますが間違いです。エイズはHIV感染によって引き起こされる23の病気の総称を言い、これらの病気のいずれかを発症しない限りはエイズとは言いません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い