年間1万人と予想される梅毒感染でリスクが上昇 「HIV」「エイズ」に気をつけたい

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■保健所なら「匿名」「無料」で検査できる

 HIV検査はわずか5㏄の採血で終わる血液検査だ。一般的な医療機関では有料だが匿名でОK。保健所なら匿名、無料で受けられる。

 ところが新型コロナの感染拡大によって検査を受ける人が減っており、早期発見、早期治療の体制が崩れることを医療関係者は懸念しているという。

「エイズ動向委員会の令和4年3月15日発表によると、令和3年1~12月の保健所などにおけるHIV抗体検査数(確定値)は5万8172件で、過去20年間で最低でした。保健所などにおける相談件数も同様です。梅毒が急拡大している中、その梅毒と関係が深いHIVやエイズへの関心が薄れていることを心配しています。令和3年の約1年間の新規HIV感染者報告数は717件で過去3番目に低く、『いきなりエイズ』を告げられた新規エイズ患者報告数も306件で過去最低だったのも、単に検査数が減ったせいかもしれず、実態はむしろ増えているかもしれないのです」


 ちなみにエイズ動向委員会が発表した「令和3年HIV感染者・AIDS患者の年間新規報告数(速報値)」によると、新規HIV感染者は同性間性的接触513件(全体の約72%)、異性間性的接触87件(同約12%)、母子感染1件で20~40歳代が多かった。一方、新規エイズ患者は同性間性的接触151件(全体の49%)、異性間性的接触53件(同約17%)、静注薬物1件で30~50歳代が多かった。

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