日本のエイズ患者は見えなくなった コロナ禍で保健所検査が51.5%減

公開日: 更新日:

 コロナ禍で懸念されている性感染症は急増している梅毒だけではない。いまも世界中で3000万人以上が感染し、累計4000万人超が死亡したAIDS(エイズ=後天性免疫不全症候群)も危険な状態だという。どういうことか。「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(KADOKAWA)の著者で日本性感染症学会の功労会員でもある「プライベートケアクリニック東京」の尾上泰彦院長に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

「エイズとは、原因となるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)が免疫細胞に感染することで生じる、さまざまな病気の総称です。1983年にフランスのパスツール研究所で初めて報告されました。感染から自覚症状のない時期が数年から10年以上続き、23の指標となる代表的な病気を発症した時点で診断されます」

 HIVが体内に侵入すると、免疫の中心となっているヘルパーTリンパ球(CD4細胞)と呼ばれる白血球などに感染し、体を病気から守る免疫組織の働きを弱める。その結果、本来なら自分の免疫で抑え込むことができる病気を発症する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲