なぜ「おひとりさま死」は在宅を選択肢に入れるべきなのか(1)

公開日: 更新日:

 あなたは一人暮らしの死(=おひとりさま死)について考えたことがあるだろうか? 2020年の国勢調査によると、一人暮らしが世帯全体(5583万世帯)の38%を占め、65歳以上の単身高齢者は5年前に比べて13.3%増の671万6806人に増えている。中年世代の未婚率も上昇しており、いま現在、一人暮らしの死を意識せざるを得ない人は多い。家族がいる人もこれは他人事ではない。一般世帯の平均人員が2.21人であることから、いずれ「おひとりさま死」を考えざるを得なくなる。おひとりさまの自宅での看取りはどうなのか? 毎年200人を自宅で看取る「しろひげ在宅診療所」(東京・江戸川区)の山中光茂院長に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 単身高齢者の多くは健康であっても孤独だ。

 令和4年版高齢社会白書によると、65歳以上で親しくしている友人・仲間がいるかを尋ねたところ、「持っていないと感じる」「ほとんど持っていないと感じる」が65~74歳の男性23.4%、女性15%だった。これが75歳以上では、それぞれ22.4%、18.7%となる。数日間、誰とも会話をしない高齢者も少なくない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか