お年寄りが早寝早起きになるのはなぜ? 基礎代謝の低下と関係

公開日: 更新日:

【Q】定年になったらゆっくり寝たい、と思っていたのですが、朝早くに目が覚めます。仕方がないので、早朝散歩するようにしています。最近は長く起きているせいか、夜早く寝るようになってしまい、楽しみにしていたテレビドラマに集中できなくなりました。なぜなのでしょうか?

【A】年を取ると元気な高齢者でも睡眠が浅くなり、夜中に起きたり、朝早く目が覚めたりします。理由のひとつは、加齢により体内時計が変化するからです。ヒトは地球の自転によって24時間周期で昼と夜が来るのに合わせて体内環境を変化させる仕組みがあります。

 実際、体温やホルモン分泌などは約24時間のリズムを刻みます。これを概日リズムといい、それをつかさどる機構を体内時計といいます。年を取るとこの体内時計が変化して、血圧や体温やホルモン分泌といった睡眠を支える生体機能の周期が前倒しになります。その結果、朝早くに起きるようになると考えられています。

 2つ目の理由は睡眠が浅くなるためです。睡眠は深いノンレム睡眠と浅いレム睡眠がありますが、年を取るとノンレム睡眠が減少してレム睡眠が増えることが脳波の測定などでわかっています。つまり、お年寄りは睡眠中でもちょっとした物音で起きてしまうのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか