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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

すべて自分でやろうとしない 利用できるサービスは利用を

公開日: 更新日:

 最近この連載を読まれたという、将来に不安を抱えているご家族から相談を受けました。そのご家族はただちに在宅医療を始めたいということではなく、あくまでも将来の不安に対する備えとしての相談でした。

 家族構成は、78歳の男性と76歳の奥さまのご夫婦、奥さまのお母さま、そして老猫。お母さまは99歳でほぼ24時間寝たきりです。介護は奥さまがされています。

 奥さまは昔は音楽活動をされており、お母さまはステージママとして活動的な生活をされていた仲の良い母娘。ですから大好きなお母さまの面倒をみるのは苦ではないとおっしゃいます。

 それに自分でやることにこだわるご性格のようで、在宅医療でなくても他の人が手助けしてくれることに少しネガティブな感情をお持ちのご様子。

 ですが本音のところをお聞きすると、最近は慢性的な睡眠不足で、いまはいいけど将来が不安だともおっしゃいます。

 明らかにこの先、患者さんだけでなくご家族のQOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)が低下していくことは明らかでした。

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