著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

ガスコンロは喘息を悪化させ温暖化も促進?禁止めぐり米で大論争

公開日: 更新日:

 アメリカで、キッチンの必需品ガスコンロが禁止されるかもしれない、という情報が飛び交い大論争になっています。しかしこの報道は正確ではありません。

 事の起こりは昨年12月、専門誌「国際環境調査・公衆衛生ジャーナル」が、「データ解析の結果、アメリカの子供たちの喘息の13%が、ガスコンロのせいで起きていると考えられる」と発表したのがきっかけです。それを受けて、バイデン大統領直属の独立政府機関である米国消費者安全委員会の長官が、対策の必要性を示唆しました。

 この段階ではそれほど大きくないニュースだったのに、火に油を注いだのが化石燃料業界と共和党議員、保守メディアです。「バイデン政権がガスコンロを禁止しようとしている」と猛反発し、「ガスコンロは本当に危険なのか、禁止すべきなのか?」と大論争になりました。

 続いてニューヨークのホークル知事も「2030年以降に建築される建物には、ガスコンロは装着できないようにしたい」との意向を明らかに。しかし現在使われているものを禁止する意図はないとしています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?