著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

オシッコを我慢すると判断力が上がり自制心が強くなる

公開日: 更新日:

 神経というのはすべてが連動し、スムーズにつながるために自動化して動いています。ウソをつくということは、神経の自動化をわざわざ1カ所だけいつもと違う状態にするようなもので、その1カ所がほころびとなって不自然な動きとして表面化してしまうわけです。まばたきが多くなるなどは、まさにウソをついたことで生じる神経の誤作動のひとつです。

 私は大学の授業で「筆跡鑑定」を扱うのですが、他者の文字を真似て書いても無理が生じてバレてしまうと教えています。たとえば、丸みのある部分を真似しても筆圧はその人のままなど、必ずほころびが出てしまうからです。

 自分の筆跡が出来上がるまでには、小学生の頃から高校生の頃くらいまでかかるわけで、そう簡単に真似できないし、変えることもできません。

 ウソをつくとは、自分の中で自動化しているものを変えるということでもあるのです。ですから、尿意でウソがバレづらくなると、なかなか言い切れないでしょう。

 その一方で、2011年にイグ・ノーベル賞を受賞したトゥウェンテ大学の論文に、「尿意を我慢すると判断力が上がり、自制心が強くなる」というものがあります。

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