著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

オシッコを我慢すると判断力が上がり自制心が強くなる

公開日: 更新日:

 神経というのはすべてが連動し、スムーズにつながるために自動化して動いています。ウソをつくということは、神経の自動化をわざわざ1カ所だけいつもと違う状態にするようなもので、その1カ所がほころびとなって不自然な動きとして表面化してしまうわけです。まばたきが多くなるなどは、まさにウソをついたことで生じる神経の誤作動のひとつです。

 私は大学の授業で「筆跡鑑定」を扱うのですが、他者の文字を真似て書いても無理が生じてバレてしまうと教えています。たとえば、丸みのある部分を真似しても筆圧はその人のままなど、必ずほころびが出てしまうからです。

 自分の筆跡が出来上がるまでには、小学生の頃から高校生の頃くらいまでかかるわけで、そう簡単に真似できないし、変えることもできません。

 ウソをつくとは、自分の中で自動化しているものを変えるということでもあるのです。ですから、尿意でウソがバレづらくなると、なかなか言い切れないでしょう。

 その一方で、2011年にイグ・ノーベル賞を受賞したトゥウェンテ大学の論文に、「尿意を我慢すると判断力が上がり、自制心が強くなる」というものがあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ