著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

オシッコを我慢すると判断力が上がり自制心が強くなる

公開日: 更新日:

 世界各国の論文を見ていると、時折、驚くような内容のものがあります。本日は、その一例を紹介したいと思います。

 カリフォルニア州立大学のブランドンらの研究(2015年)に、「オシッコを我慢するとウソがバレづらくなる」というものがあります。この実験は、22人の被験者を対象に、11人は水700ミリリットルを、残りの11人には水50ミリリットルを飲んでもらった上で、双方のグループに社会性やモラルに関するインタビューを行ったそうです。

 あらかじめ22人の被験者には、“ウソの意見”を言うようにお願いしていたというのですが、両グループを比較したところ、700ミリリットルを飲んだ11人のウソは見破りづらかった──という結果が明らかになりました。

 研究を主導したブランドンによれば、尿を我慢している方が集中できるため、上手なウソにつながるのではないか……ということらしいのですが、個人差もあるため一概には言い切れないでしょう。

 そもそもウソがバレづらくなるということを、科学的に立証できるのか? これも大きなポイントです。ウソをつくことは、我々が想像している以上に複雑なんですね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ