認知症患者が1人で家にいるときに不安を感じさせない方法は?

公開日: 更新日:

 認知症が進行すると、不安の症状が強く現れるケースがあります。よく、認知症の患者さんを在宅介護されている家族から、「外出していると、大した用事もないのに何度も電話をかけてくる」と聞きます。患者さんはなぜ今1人で家にいるのか分からず不安を感じ、電話をかけてしまうのです。

 在宅で介護をしている場合、買い物や用事で患者さんを家で1人にさせる時間は避けられないでしょう。短期記憶の障害で、直前のことを思い出せない患者さんは「出かけてくるね」と伝えてもその内容を忘れてしまいます。留守にする際は、どこに行っているか分かるように具体的な場所と、明確な帰宅時間を紙に書いて貼るといいでしょう。ダイニングテーブルなど、目に付きやすいところに貼ってください。

 また、外出する際は一言、患者さんに声掛けをすると思います。ですが、離れた場所から大きな声で話しかけても、認知症の患者さんは、感覚を受け取れる範囲が狭いので、耳に言葉が入っていないケースが多いです。目線の高さを合わせ、目をしっかり見ながら話すと伝わりやすいといえます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった