会話ができない認知症晩期の患者で注意するポイントは?

公開日: 更新日:

 認知症の進行度を評価するスケール「FAST」によると、晩期は発症から3~4年後に訪れるとされています。晩期になると、言語機能が低下するため話せる言葉は数単語程度しかありません。同時に運動機能も低下するので患者さんはだんだん歩けなくなり、座っていることも難しく、最終的には寝たきりになります。認知症を発症すると神経細胞が徐々に死滅していくことから、これらの症状が起こります。

 晩期の患者さんの場合、寝たきりまで進行すると活動性が落ちて食欲も低下します。食事を取らなくなり喉の機能も弱くなって誤嚥肺炎を起こし、そのまま亡くなるケースが多いです。誤嚥性肺炎を防ぐために、自力で食事が取れなくなった場合は点滴や人工栄養からの流動食を検討しますが、一方では非人間的であるという見方もあり、倫理的な課題になっています。

 流動食には、鼻からチューブを入れ、胃まで直接栄養を届ける「経鼻胃管」と呼ばれる方法があります。ただ、患者さんが自分でチューブを抜いてしまう可能性があり、入れ直すとなると医療従事者が行わなければなりません。代わりに、お腹に小さな穴を開けチューブで胃へ直接栄養を届ける「胃ろう」の方が、入れ直しのリスクはなく安全です。ですが、これにも倫理的な問題が付きまといます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱照ノ富士が“弟子暴行”で角界に大激震! 転籍組との微妙な関係、燻っていた「無理やり改名」の火種

  2. 2

    競泳アイドル池江璃花子の初ロマンスに見えてくる「2つの夢」…りくりゅうに続くメダルともうひとつ

  3. 3

    侍Jで待遇格差が浮き彫りに…大谷翔平はもちろん「メジャー組」と「国内組」で大きな隔たり

  4. 4

    弟子を殴った元横綱照ノ富士 どれだけ潔くても厳罰必至か…「酒瓶で…」「女性を庇った」飛び交う情報

  5. 5

    Adoの初“顔出し”が話題 ミステリアス歌手の限界と20年非公表の「GRe4N BOYZ」との違い

  1. 6

    Snow Man宮舘涼太の交際発覚にファンが怒るワケ 「よりによって相手は女子アナ…」

  2. 7

    元横綱・照ノ富士の暴力事件で伊勢ケ浜部屋は評判ガタ落ち…絶頂期が一転「指導者も親も嫌がる」

  3. 8

    イラン攻撃に沈黙する高市外交の“二枚舌” 米国とイスラエルの暴挙に「法的評価は控える」の笑止

  4. 9

    イラン攻撃が招く原油爆騰インフレの恐怖「サナエノミクス」で庶民への打撃拡大…それでも「利上げ」に反対なのか

  5. 10

    熱意と覚悟が欠如…国内男子ツアーの衰退を加速させる日本ゴルフツアー機構の“残念さ”