突然の頭痛や首痛は…くも膜下出血を招く「椎骨動脈解離」かもしれない

公開日: 更新日:

「画像診断で解離性脳動脈瘤が発見されても、小さくて破裂する危険性がなければ、手術の必要はありません。痛みに対しては鎮痛薬を処方し、経過観察を行います。血圧が上がると動脈瘤が破裂する危険があり、ストレスは血圧を上昇させます。仕事でストレスを感じている人は経過観察中は仕事から離れ、血圧が上がらないように1カ月間は自宅で安静にしてください」

 椎骨動脈解離を発症後、定期的な画像検査で動脈瘤が大きくなっていないか、出血していないかを確認し、発症から2週間たっても変化がなければ、今後出血する可能性は低いという。くも膜下出血の主な原因となる嚢状動脈瘤は、見つかった時点で5ミリ以上の大きさがあれば手術が必要な一方で、解離性脳動脈瘤は血圧を下げて経過観察をしているうちに、動脈瘤の膨らみが小さくなり自然に修復する症例もあるという。

「脳動脈瘤があっても痛みの症状が現れない人もいます。脳動脈瘤は自分で画像検査を受けに行かない限り、発見できません。40歳を過ぎたら一度、脳ドックを受けてみるといいでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い