うつ病などの精神疾患でもないのに…急に怒りっぽくなった人に潜む病気

公開日: 更新日:

 人が変わったように急に怒りっぽくなった。そんな指摘を受けたことはないだろうか? たまたま忙しかったり、強いプレッシャーがかかっている状況であれば、短期的なストレスが原因かもしれない。しかし、そうした心当たりはなく、精神疾患もない。脳の萎縮で感情を制御する機能が失われ、もともとの怒りっぽい性格が現れ先鋭化するほどの年でもない。それなのに、短期間で性格ががらりと変わり、それが長く続くようなら、病気を疑った方がいい。弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長に聞いた。

「怒りっぽくなる代表的病気が高次脳機能障害です。脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳血管障害や頭を強く打ったことによる脳外傷、心肺停止による低酸素脳症など脳を損傷することで発症します。怒りやすくなるなどの感情障害に加えて、同じ話や質問をする記憶障害、ミスを連発する注意欠陥障害などの症状が起きます」

 この病気が厄介なのは患者本人も病気の自覚がなく、周囲も見ただけではそれとわからないことだ。そのため、患者本人と周囲の間で軋轢が生まれトラブルに発展することが多いという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に