著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

真夏の暑い日には差別的なツイートが増える…40億件の投稿を分析

公開日: 更新日:

 温暖化をはじめとした気候の変動は、二酸化炭素の排出量増加など、人間の生産活動が主な原因だと考えられています。気候変動はまた、人間の性格傾向にも関連している可能性があります。特に高温環境では、暴力性や攻撃性が増すことを報告した研究も多く、アフリカにおける内戦の発生率も気温の異常と関連していることが指摘されています。

 インターネットが普及した現代社会において、気候変動に関連した暴力性の増加は、デジタル環境でも広がる可能性があります。とりわけインターネット上の誹謗中傷は、重要な社会問題として注目されています。そのような中、気温の変化とヘイトスピーチ(特定の人種や民族への差別的発言)の関連性を検討した研究論文が、地球環境と人の健康に関する専門誌の2022年7月号に掲載されていました。

 この研究では、2014~20年の間に、米国内の773地域からツイッターで発信された約40億件のツイート(ツイッターへの投稿文章)が分析対象となりました。ツイートの文章パターンをコンピューターで解析し、ツイートが発信された地域の気温変化とヘイトスピーチの関連性が解析されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし