【気になる健康本】「イル・コミュニケーション」ダースレイダー著

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「イル・コミュニケーション」ダースレイダー著

 2010年、33歳のときに糖尿病からの脳梗塞で倒れ、左目を失明。以来、眼帯をトレードマークに「片目のダースの叔父貴」として活動を続けるラッパーの著者。40歳のときには腎機能の悪化で「余命5年」の宣告を受け、代謝性アシドーシスで救急搬送され集中治療病棟への緊急入院も経験。2021年に本紙連載「愉快な病人たち」に登場した際は、「しんどいことは通過すると全部糧になる。僕は『病気は誰がいつなってもおかしくない通過儀礼』だと思っています。病気を通して新しい自分を獲得するんです。だから悪いことではないですし、むしろパワーアップした自分になれると捉えています」と語っていた。

 そんな激動の人生を振り返りながら、病気との付き合い方をはじめ、自身の生きる原動力となったHIPHOPと古今東西の哲学や思想を紹介。「自分自身について、人生について、社会について、世界について、僕は病気をしていなかったらこんなに考えることはなかっただろう」という著者が、病気とは、生きるとは何かを問う。

(ライフサイエンス出版 2200円)

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