長引くまぶたのピクピクは「顔面痙攣」の危険あり…生活に支障が出るケースも

公開日: 更新日:

「当院では年間約20件の顔面痙攣の手術を行っていて、9割以上の方は痙攣の症状が完全に消失しています。しかし、顔面神経と聴神経は並走しているので、万が一、手術時に神経に負担がかかったり傷つけると術後に聴覚障害を引き起こすリスクがある。聴神経は非常に弱い神経であるため、手術を行う際は細心の注意を払う必要があります」

 前出の40代後半の男性は、当初は服薬治療を受けていたが、十分な効果を得られず手術を決意。神経血管減圧術を受けた翌日には顔面痙攣は完全に消失し、7年間続いた症状から解放された。術後のMRIでも神経の減圧が確認され、聴力も術前と同様に障害はなく、手術から1年経った現在も再発することなく過ごしている。

 一方で、痙攣の症状が完全に治まるまでに時間を要するケースがまれにあるという。

「手術直後に症状が消失する方もいます。しかし、術後にいったん症状が消失しても再び痙攣が出現し、その後徐々に改善していく場合もめずらしくありません。通常は1カ月程度で改善していきますが、それよりも長く痙攣が気になるようであれば、ボトックス注射を併用するのも有効です」

 まぶたのピクピクを一過性のものと甘く考えず、1カ月以上続いたら顔面痙攣も疑いたい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意