消えない目の不快感の正体は「眼瞼けいれん」かもしれない

公開日: 更新日:

 ドライアイと診断され治療を受けているが、目の不快感が消えない……。この場合、眼瞼けいれんの確認が必要だ。清澤眼科医院・清澤源弘院長に聞いた。

 眼瞼けいれんは、「眼輪筋」の異常で起こる。眼輪筋とは目の周囲を取り囲む筋肉で、まぶたを閉じる働きがある。これが過度に収縮するようになり、まばたきが増えたり、自由に目を開けにくくなったりするのだ。両目に起こることがほとんどだが、片目だったり、左右で症状の程度に差が出ることもある。詳しい症状は〈表〉を参照してほしい(井上眼科病院・若倉雅登医師提供の資料を参考に作成)。3つ以上該当で、眼瞼けいれんの可能性ありだ。

「本態性、症候性、薬剤性の3タイプがあります。本態性は原因不明で、症候性はパーキンソン病などの一症状としてみられ、薬剤性は主に精神病領域で使われるベンゾジアゼピンという系統の薬剤の長期使用で起こります」(清澤院長=以下同)

 パーキンソン病などがあれば、その治療と並行して眼瞼けいれんの治療を行う。薬剤性と判明すれば、ベンゾジアゼピン系の薬剤を処方している医師に連絡を取り、別の薬への変更や減量を検討してもらう。自己判断で勝手に服薬をやめたり量を減らしたりする人がいるが、それらは離脱症状(禁断症状)を招くため、必ず医師の指導の下で減薬していくことが重要だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」