例年の3倍に急増中!「溶連菌」は大人が感染すると重症化リスク大

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・舌に赤いブツブツが見られる。

「本来、溶連菌感染症は夏と冬の時季に流行するのに対して、昨年は少し早い10月ごろから診断される人が増えました。先月、当院で溶連菌と診断された患者さんは29人で、例年と比較して2~3倍に増加しています。マスクの着用率が減少したことが感染拡大の最も大きい要因と考えられます」

 これまで溶連菌といえば、子供がかかりやすい感染症と考えられていたが、流行時期には大人でも感染する。大人の場合、一般的な風邪だと思い込み放置すると、重症化しやすいというから注意したい。代表的な合併症に、関節痛や胸痛、動悸が見られる「リウマチ熱」や、タンパク尿や血尿が出る「急性糸球体腎炎」、皮膚に赤い斑点が生じる「結節性紅斑」が挙げられ、合併症の症状から溶連菌感染症と診断されるケースも少なくない。

「30代の女性は、38度の発熱と喉の痛みがあったものの病院を受診せず、自宅に余っていた抗生物質を服用していました。翌日熱は下がったのですが、しばらくして足のすねに赤色の斑点ができ、バットで殴られるような痛みがあると来院されました。外見から結節性紅斑と分かり、問診で話を聞くと2週間ほど前に喉の痛みがあったといいます。そこで、血液抗体検査を行ったところ、溶連菌の診断に用いられるASOの数値が上昇していました」

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