例年の3倍に急増中!「溶連菌」は大人が感染すると重症化リスク大

公開日: 更新日:

■軽快後に発症する合併症に注意

 溶連菌感染症はウイルス性と異なり細菌性なため自然治癒が難しく、抗生物質での治療が必要だ。ペニシリン系薬剤のアモキシシリンが圧倒的に効果が高いといわれ、1日3回10日間の服用で、除菌効果は90%以上とされている。合併症を防ぐためにも熱が下がったからと自己判断で薬の服用を中断せず、処方された量は全て飲み切ることが重要だ。

「ただ、急性糸球体腎炎は溶連菌感染症の症状が治まった後に発症する厄介な合併症です。20代の女性は溶連菌の感染から2週間後に足のむくみで再度受診されました。溶連菌感染症そのものの治療が終わってからも2~4週間程度は足に異変がないか、血尿が出ていないかよく確認する必要があります」

 感染を防ぐには、できるだけ密集した場所は避け、マスクの着用や手洗いうがいをし、こまめな水分摂取で喉を保湿するなど、基本的な感染対策が有効だ。

 コロナが5類に移行してからというもの、他の感染症の流行が後を絶たない。万が一発熱したときに備えて、溶連菌も頭に入れておきたい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々