抗菌薬が効かない「耐性菌」の拡大を防ぐために心がけるべきポイント

公開日: 更新日:

 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスが注視される中、隠されるように「細菌」の脅威が増している。細菌を殺したり、増殖を止める抗菌薬(抗生物質)が効かない「耐性菌」が増えているという。岡山大学病院薬剤部の神崎浩孝氏(人工知能応用メディカルイノベーション創造部門教授)に聞いた。

■世界で120万人超が死亡

 今年1月19日付で世界的な医学誌「ランセット」に掲載された論文によると、米ワシントン大学を中心とする国際研究チームが204の国と地域を対象に分析を行った結果、抗生物質への耐性を持つ耐性菌による感染症で、2019年に死亡した人は世界で127万人に上り、耐性菌感染に関連して死亡した人は495万人と推定されている。

 1911年に世界初の合成抗菌薬が登場して以来、細菌が原因で引き起こされるさまざまな感染症の治療が可能になった。

 しかし、数多くの抗菌薬が広く普及した1980年以降、従来の抗菌薬が効かない耐性菌が世界中で増加し続けている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン