著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

人間はウソを見抜くことができる生物なのか? 正答率は65%弱

公開日: 更新日:

 人間は、ウソを見抜くことができる生き物なのでしょうか? 

 確かに、「口元や頬に頻繁に手を触れる」「手をポケットに入れたり、後ろで組んだり隠そうとする」「まばたきの回数が増える」などのアクションをすると、「ウソをついているのではないか!?」と疑われやすくなるかもしれません。

 しかし、実際にそうしたアクションをしていたとしても、どのくらいの確率で見抜けるのかというと、その正答率は基本的に65%を超えないといわれています。

 たとえば、CIAなどの政府役人は67.5%、保安官は66.7%、臨床心理学者は62.1%、心理学者は57.7%といった結果があるように、人を見る専門家たちでさえ100%ではありません。ウソをついているかついていないかの確率は50%なわけですから、偶然に当てるよりも、少し上回る程度の確率なのです。

 ポール・エクマンという表情と感情についての研究──、顔の表情の微妙な動きから精神状態を分析してきた研究者がいます。彼によれば、人間の怒った顔や悲しい顔などの表情は世界共通で、われわれ日本人も欧米人も、秘境の地で生活している人たちも、「この人は怒っているな」「いまは悲しいんだな」と感情を読み取るシステムに差異はないといいます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも