認知症の周辺症状を軽減させる「音楽療法」とは何か?

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 認知症を発症すると、物忘れのほかに不安や抑うつ、徘徊、暴力行為、不眠、幻覚や妄想といった周辺症状(BPSD)が現れます。向精神薬を用いた薬物療法が効果的とされる一方で、歩行障害や誤嚥といった副作用のリスクが問題視されてきました。そこで近年、注目されているのが「音楽療法」です。

 非薬物療法の一つで、音楽を聴く「受動的音楽療法」と、実際に歌を歌ったり楽器を演奏する「能動的音楽療法」があります。国内外の治療研究ではBPSDの軽減をはじめ、認知症によって失われた自発性や活動性の促進や表情の改善、残存している体の機能の維持につながると明らかにされました。

 音楽療法は日本音楽療法学会によって認定された音楽療法士によって行われ、ドイツではすでに国家資格として認められています。当院が運営している「認知症カフェ」でも2017年から音楽療法を取り入れ、現在は週1回のペースで実施しています。

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