著者のコラム一覧
根津良幸埼玉医科大学客員教授

株式会社One tо One福祉教育学院代表取締役、埼玉医科大学客員教授。近著に「写真と動画でわかる!埼玉医大式力がいらない介助技術大全」(講談社)。YouTubeチャンネル「根津式介護技術」

腰に触れて「崩し」を利用すれば体格差があっても起こせる

公開日: 更新日:

力を抜くのがカギ

③相手の両肘を本人の脇腹へ軽く押し当て、介助者は肘から手を離して両腕を相手の肘の上に当て直し、中指と薬指だけで相手の背中に軽く触れる(写真2)④そのまま介助者は後方に1歩足を引き、体を起き上がらせる。

「いきなり立とうとすると、相手は驚いてしまいます。一言、『立ちますよ』と声をかけてから立たせてください」

 とりわけ在宅介護で多い悩みが、体格差のある相手への身体介助だ。根津式では体格差のほかに、介護度が高い人であっても腰付近を触れば立ち上がらせることができるという。

①介助者は相手の正面に立ち、相手には両足を肩幅程度に開いてもらう②介助者は足の間に片足を1歩踏み出し、相手の両腕を自分の肩に回す③両手を相手の腰に回して中指と薬指で軽く触れたら、真後ろに1歩足を引く。

「起き上がらせようと、つい腕や腰を強く掴む人が少なくありません。そうすると相手の体は反射的にこわばるので、余計、介助に力が必要になります。相手に力が入っているようであれば、『力を抜きましょう』と優しく声をかけリラックスさせることがお互いに負担の少ない介助を可能にさせるのです」 (つづく)

■詳しくはYouTubeチャンネル「根津式介護技術」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?