なかなか止まらい…「大人の鼻血」は重大病のサインかもしれない

公開日: 更新日:

 子供に多い「鼻血」は、大人になるにつれ少なくなる。成人してから1カ月に何度も繰り返したり、止血をしてもなかなか止まらない場合には注意が必要だという。「日本橋大河原クリニック」院長の大河原大次氏に聞いた。

「左右の鼻の穴は鼻中隔と呼ばれる壁で隔てられていて、鼻の入り口から1センチほど奥にある『キーゼルバッハ部位』には、いくつもの動脈が集結しています。鼻の中は柔らかい粘膜で覆われているので、顔を洗ったり、はなをかんだりするだけで簡単に出血しやすい。大人の鼻血で受診される8~9割以上は、このキーゼルバッハ部位からの出血です」

 アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(蓄膿症)があると、鼻水の量が増えてたくさんはなをかむようになり、粘膜は傷つきやすくなる。また気温が低く空気が乾燥する冬の時季は、粘膜を覆う粘液が乾燥し、少しの刺激で鼻血を起こしやすい。

「鼻詰まりを解消させようと、よくティッシュを丸めて鼻の中をグリグリされている方もいますが、粘膜の表面を紙やすりで傷つけているのと同じです。アレルギーによって鼻血が引き起こされているのであれば、原因になっている病気の治療をする必要があります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑