プロが教えるシャンプー術(7)抜け毛・頭皮トラブル②~洗髪頻度や製品変更との関係

公開日: 更新日:

「抜け毛」の本数は洗髪頻度でも変化します。シャンプー頻度を毎日洗髪と3日に1回洗髪で比較すると、後者での抜け毛が多くなります。図の上に示したように、65歳男性では、毎日洗髪から3日に1回洗髪に変えると、抜け毛が6倍になりました。ちなみに、これに準じた実験を30代前半の男性で行ったところ、毎日洗髪から2日に1回洗髪に変えると抜け毛が約2倍になりました。

 シャンプーの時に抜ける毛は、1日の抜け毛の約8割との報告があります。髪を洗わないと、自然脱毛するはずの休止期毛が頭皮に残っているために、抜け毛の本数が多くなるのです。また、図のように男性型脱毛の傾向にある場合などは、洗髪回数を減らすと理論値以上に抜けるケースもあるようです。

 このように、シャンプー頻度と抜け毛の関係には個人差や年齢差はありますが、抜け毛を減らすためにはシャンプーにより頭皮を清潔に保つことが重要と考えられます。

 また、普段使用している通常のシャンプーを別の製品に変えたときに、抜け毛の数が変化するケースがあります。図の下に示したように、65歳男性では、シャンプーHからシャンプーAに変更すると徐々に抜け毛の数が増えて、元のシャンプーHに変更すると徐々に抜け毛の数が減ることが分かります。ほかにシャンプー開発時の例では、シャンプーに含まれる防腐剤や殺菌剤を変えただけで、抜け毛の数が変化することも観察されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波