著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

経済発展や男女平等を実現すると男性の食肉消費が増える?

公開日: 更新日:

 食肉の消費は、畜産に伴う温室効果ガスの排出、食習慣の偏りに伴う健康リスク、動物の福祉に関する問題など多様な社会課題と関わっています。持続可能な社会の実現に向けて食肉消費を減らすべきとの指摘もあります。

 経験的に、食肉の消費量は女性と比べて男性で多いことが知られています。このような男女差は、食肉の消費が個人の嗜好だけでなく、生物学的あるいは文化的な背景が要因となっている可能性を示唆します。そんな中、食肉の消費量と性差の関連性を検討した研究論文が「サイエンティフィック・リポーツ」という科学誌に2024年6月13日付で掲載されました。

 この研究では23カ国に在住している2万802人が対象となりました。研究参加者に対して、食品の摂取頻度に関する調査を行い、人間開発指数(HDI)およびジェンダーギャップ指数(GGGI)と食肉消費の関連性が検討されています。なお、HDIとは健康、教育、生活水準という3つの観点から国の経済水準を0~1点(高得点ほど良好)で評価する指数です。また、GGGIは教育、健康、社会参画、経済における男女格差を0~1点(高得点ほど平等)で評価する指数です。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景